マンチカン

ダックスフンドのような短足猫のマンチカン

ダックスフンド犬に似た短足の猫マンチカンは、突然変異により生まれたとされます。
1900年代半ばに、ロシアや米国ニューヨーク、ニューイングランドなど各地で短足猫が確認されました。

その猫たちのうち一匹がブリーダーのもとに引き取られたことから、本格的な短足猫の育種が始まります。
近親交配による遺伝子的な病気のリスクを低減するべく、他の猫種との交雑による育種が進められ、短足猫が作出されました。
この短足猫は、童話「オズの魔法使い」に出てくる小人たちの国名にちなんで、マンチカンと名付けられました。
マンチ(munch=ムシャムシャ食べる)とキン(kin=小~)の2つのワードをくっつけた童話の作家の造語です。

作出されたマンチカンは、米国ニューヨークで開催されたキャットショーで初出展され、短足で小柄な愛くるしい容姿は、様々な論議を惹起しました。
遺伝的な弱さを指摘する人たちやこの猫のかわいい容姿に魅了され、その愛らしさと健康さを訴える人たちの間で意見が対立したのです。

とりあえずは、「単なる突然変異」との方向で収まったのですが、その後もアメリカの各地で短足猫が見つかり、その猫たちとの交雑により、近親交配による遺伝的な病気のリスクが低下することにより、新しい猫種として登録されるのです。

短足が100%ではないマンチカン

マンチカンには短足な個体だけでなく普通の猫並みの足を持つタイプも多く、短足の個体は全体の2割程度とされます。
短足タイプの個体は、体長よりやや短いくらいの長い尻尾をしています。
小型猫で標準的な体重は、オスで3~4kg、メスで2~3kgとオスよりやや小さめです。
体高は猫種の中で最も低く、これまでの記録ではカナダのブリーダーが育てた体高13.6cm という小さなマンチカンが、ギネスに登録されました。

人気があるのは短足タイプであり、足の長いタイプは保護センターに引き取られることが多く、これを知った短足犬のブリーダーが自らマンチカンを引き取って育種を進め、ミヌエットを作出することにつながるのです。

体形に似合わずパワフルな動き

小さい体をしていますが、大変躍動感とスピードに溢れた動きをします。
性格は明るく好奇心が強く、人や他のペットと遊ぶのがとても好きです。

気を付けてあげる病気と予防対策

短足な特徴がありますが、ダックスフンド犬のような胴長と言う訳ではないので、脊椎に関する疾患が多いわけではありません。
現在も他の猫種との交雑が行われており、先天性疾患はより少なくなっています。

一般的には、寿命は10~13歳ほどで、10歳を越えると高齢期に入ります。
猫も運動不足になると太りやすく糖尿病に繋がりますが、特に足の短い猫ではヘルニアの原因となりやすいことに注意が必要です。
高齢期に入れば運動量が減少するのはやむを得ないので、バランスのとれた食事量が大事です。