ベンガル

ヤマネコの血が濃いベンガル

1960年ころにアメリカのあるブリーダーが1頭のヤマネコを入手し、自分が飼う猫と交雑を行ったことからベンガルの育種の歴史はスタートします。
ある事情によりこのブリーダーによる育種は断念することになります。

少し間をおいて、米国西海岸のとある大学における白血病の研究の過程でヤマネコと飼い猫の交雑がなされ子猫が誕生します。
この子猫が、いったんヤマネコの血を引く猫の育種を断念した先ほどのブリーダーに渡され、改めて育種が開始されるのです。
20年ほどたって、このブリーダーは、育種した猫を初めてキャットショーに出すところまでこぎつけます。
このとき出されたベンガル達は、猫愛好家やブリーダーたちから大好評を受けました。

ヤマネコの血が濃いだけに野性的な美しさと溢れる個性に惹きつけられるブリーダーは多くいました。
そしてベンガルに魅了されたブリーダーたちはぞくぞくと交配に乗り出し、他種の猫との交雑による育種を進めていきました。
21世紀になった今も、ベンガルを基礎に交配による育種が続けられ、新しい猫種の作出が行われています。

背骨が一節多く胴長のベンガル

正面からベンガルを観察すると、頭は比較的小さく、丸みを帯びたやや幅の広いV字型の頭に幅広の鼻筋、耳は比較的大きいです。
目はやや吊り目でアーモンド形、目の周りを「マスカラ」と呼ばれる黒いアイラインが縁どっており、大きく見栄えがします。
他の猫より背骨が一節多いため胴が長く、ガッチリとした筋肉質で、中型~やや大型で、全体として野生的で細長い印象を受けます。

特徴的な豹柄を持つロゼットと呼ばれるもの以外にも、タビーやマーブルも存在しています。
毛色は大きく分けて、一般的な色であるブラウン以外にも、象牙色のスノー、クリアなシルバーの3タイプがあります。
模様はスポッテッドと呼ばれる豹のような斑点模様とマーブルと呼ばれる渦巻状の縞模様の2タイプがあります。
眼は様々な色のものがいますが、野生種に近い金色の猫が人気です。

外見に似合わず穏やかな性格

ベンガルはその外見に反して温厚で、人に懐きやすい甘えん坊です。
ただ、野生の血をひくだけに、運動量は多く、遊び好きで、ハンティングも上手で、猫には珍しく水を怖がりませんので水遊びもします。
また、視・聴覚や嗅覚に優れており、反応は機敏ですが、神経質な面はありません。

ベンガルの上手な飼い方

若猫時代までの猫は基本的にどの猫種でも活発に動きますが、ベンガルは別格です。
猛スピードで走ったり、家具の上に駆け上って飼い主の方に勢いよく飛び降りたりと野生さながらの動きを見せます。
存分に遊べる環境を作る工夫や家具、タワーの配置にも気を配る必要があります。

ベンガルはとても知的で、観察力・洞察力も持ちますので、躾は難しくありません。
甘えん坊なベンガルは飼い主が出かける気配を察知すると、出かける邪魔をすることもあります。
あまりに度を越して酷いようであれば相性の良い猫を探して、多頭飼いの検討も考慮しましょう。